イーロン・マスク氏、AI新興企業設立でテスラ株主から訴えられる

イーロン・マスク氏 テスラ株主から訴えられる AI
イーロン・マスク氏 テスラ株主から訴えられる

テスラ株主、イーロン・マスクを提訴
競合AI企業の設立とリソースの流用を巡って

ねえ、最近のテスラのニュース聞いた?

イーロンマスクは破天荒だからニュースが絶えないけどまた何かしたの?

そう、イーロンが新しく立ち上げた会社、”xAI”っていうんだけど、テスラの株主が訴訟を起こしてるらしいよ。

えっ、どうして?

マスク氏がテスラの人材とリソースを新会社に移動させたからだって。

それは大問題だね。テスラはAI技術も手がけてるから、競合する会社を立ち上げるのは…

まさにその通り。しかも、テスラの取締役会がそれを許してるっていうのが問題なの。

テスラの年次総会の前にこれが起きるなんて、タイミングも悪いね。

うん、株主たちはマスク氏にxAIの持分をテスラに渡すよう求めてるんだ。

マスク氏の行動がテスラのビジネス倫理に反してるってこと?

そうみたい。さらに、テスラのAIプロセッサーを彼のソーシャルメディア会社に回したって話もあるよ。

それは株主にとっては納得いかないだろうね。

確かに。でも、マスク氏はテスラがただの自動車メーカーじゃなくて、AI企業だってずっと言ってたからね。

そうだね。これからどうなるか、注目だね。

テスラの株主がイーロン・マスク氏と取締役会メンバーを提訴

テスラの株主が、CEOのイーロン・マスク氏と取締役会メンバーを提訴しました。これは、マスク氏が競合するAI企業「xAI」を設立し、テスラから新しいスタートアップに人材とリソースを流用したと主張してのことです。

背景と訴訟の内容

この訴訟は、マスク氏がxAIを設立する決定に対する最も直接的な挑戦の一つであり、彼がテスラでの投票権を増やさない限り、テスラ外でAIを開発するという脅威の直後に起こりました。また、この訴訟は、テスラが年次総会を開催する数時間前に提出されました。この総会では、今年初めに裁判官によって無効とされた560億ドルの報酬パッケージを再び承認するかどうかが投票される予定です。

テスラのAI企業としての価値

マスク氏は長年、テスラの真の価値は電気自動車のメーカーだけでなく、実際にはAI企業であると主張してきました。この主張がテスラの株価を高く保ち、トップ4の自動車メーカー全てを合わせたよりも高い価値を持つ理由の一つとなっています。

訴訟の詳細

この新しい訴訟は、クリーブランドベーカーズおよびチームスターズ年金基金、ダニエル・ヘイゼン氏、マイケル・ジャンピエトロ氏がテスラを代表してデラウェア衡平裁判所に提出しました。訴状では、マスク氏とテスラの取締役会メンバーが株主に対する信託義務を違反し、マスク氏を不当に利得させたと主張しています。

訴訟では、マスク氏がxAIを設立し指導することでテスラのビジネス倫理規範に違反したと述べ、取締役会がこの規範違反を無視しているとしています。原告は、裁判所に対してマスク氏がxAIでの持ち株を放棄し、それをテスラに引き渡すよう要求しています。

「主要な公開取引企業のCEOが、取締役会の明白な承認の下で競合企業を設立し、自社からスタートアップに人材とリソースを流用することは、非常識です」と訴状に記されています。この行動は、コカ・コーラのCEOが競合するソフトドリンク会社を設立し、その会社に原材料を送るという仮定の状況と比較されています。

xAIの設立と影響

マスク氏は2023年にxAIを設立し、OpenAI、Microsoft、Alphabetと競合することを目指すスタートアップのために60億ドルの資金を調達しました。原告は、これに続いてテスラがxAIに人材とリソースを流用し始めたと述べています。少なくとも11人の従業員がテスラからxAIに直接移籍し、テスラがxAIにAI関連のデータアクセスを提供していると報告されています。

また、原告は、マスク氏がテスラのために予約されていたNvidiaのAIプロセッサーを自身のソーシャルメディア企業X(旧Twitter)に流用したことも指摘しています。数週間前にマスク氏は、テスラが今年「AIのトレーニングと推論に10億ドルを費やす」と投稿しており、テスラがAIとロボティクスのリーダーになるためにはNvidiaの高価なチップが必要であると述べています。

取締役会の対応

「取締役会は、CEOでありテスラの最大株主であるマスク氏が他のAI企業を設立し指導することを許可し、テスラからxAIへのリソース流用を黙認し、テスラ以外の企業でAI関連の価値を創造することを許しました」と原告は書いています。「テスラ取締役会は、マスク氏の厚かましい不忠に対して、テスラとその株主の利益を守るために何も行動を起こさなかった長い歴史に沿っている」とも述べています。

今週初め、他のテスラ株主もマスク氏を相手取って別の訴訟を提起し、彼が2021年と2022年にインサイダー情報を利用してテスラの株を売却し、数十億ドルを稼いだと主張しています。

このニュースは、テスラの今後の動向に大きな影響を与える可能性があり、株主や投資家にとって重要な情報となります。

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